この先フリーターのままで大丈夫なのか不安
正社員になって自由がなくなるのも嫌だな…
そう思ってフリーターから正社員になれた体験談を読んでみたけど「キラキラした人生ばかりで自分が余計に惨めに見えてきた」「やっぱり自分は無能なんだ…」という人も多いのではないでしょうか。

「長年フリーターだったけど、海外留学の経験を活かして正社員に!今は英語教室で先生やってます!」って…私にはそんな輝かしい経歴なんてないよ…
・高校中退して10年間フリーター
・転職数10社以上で職歴壊滅的
・履歴書に書ける所持資格は運転免許のみ
さらに詳しい経歴が知りたいモノ好きな方はこちらから
もちろん私より辛い環境の方はたくさんいらっしゃいますが、羨ましがられることはあまりなく、学歴や経歴に自信がない人でも共感を得やすいと思います。
今回はこんな私がフリーターのまま10年間働き続けて直面した問題や、正社員になってみて感じたメリット、デメリットを実体験をもとに記事にしました。
・正社員になることのメリット・デメリット
・フリーターのままで働き続けるリスク
・フリーターから正社員になるための活動内容
少しでも多くのフリーターの方に将来のリスクを考えてもらい、正社員になることの良さが伝われば幸いです。ぜひ最後まで読んでください。
正社員になることのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
安定した固定給 退職金など福利厚生 いざという時の有給休暇 社会的信用がある | 拘束時間が長い 残業や休日出勤の可能性 休みづらい 責任が重くなる |
正社員のメリット 安定した給料と将来に備えられる制度が多い
フリーターになはい正社員のメリットとして、時給ではなく固定給ということがあげられます。
フリーターは出勤した分しか給料をもらえないのが基本なので、どんな事情の休みでも給料は減ってしまいますが、正社員であれば有給休暇・慶弔休暇制度があり、満額月給をもらうことが可能です。
将来のことに目を向けたメリットとしては、様々な福利厚生が用意されているのも正社員のメリットです。
長期間勤めることでもらえる額が増える退職金、キャリアアップした人は役職手当がもらえるところもあります。
また社会的信用として、フリーターと比べて正社員のほうがローンの審査が通りやすいことも特徴です。
住宅や車といった大きな買い物をする際に、フリーターは安定した収入がなく、いつ解雇になるか不透明なことが多いため信用が得られず、銀行がお金を貸してくれないのです。
正社員のデメリット 自由な働き方が難しく、責任が重くなる
正社員になると、フリーターのように自由な働き方が難しくなります。
近年ではフレックスタイム制や在宅ワークの普及も広がり、融通が利くようになりましたが、週5の実働8時間・残業ありという企業が一般的です。
何か将来の夢を追いかけている人や、仕事よりも優先しなければいけないことがたくさんある人は、正社員の拘束時間はデメリットとなってしまいます。
メリットとして安定した給料をあげましたが、企業としては給料に見合った成果を出してもらわないといけません。その分、ひとつひとつの業務に重い責任がかかってくるため、プレッシャーに感じる人もしばしば。



逆に言えば、大きなプロジェクトを任された時は期待してくれている喜びも味わえますよ!目標達成すれば昇給に繋がったり。頑張りを評価されやすいのも正社員のいいところ。
【特に女性は要注意】フリーターのままで働き続けるリスクを想定する
正社員のメリットデメリットについて考えてみても、やっぱり自分は自由に楽に働きたいからフリーターでいいやと思う方もいると思います。



私もフリーター時代、フルタイム勤務で残業もしまくれば正社員と同じぐらい稼げるからいいじゃん。と、収入のことしか考えていませんでした。
しかしいざ30代目前で正社員になって、あの時の考えは若くて無知なものだった、正社員になっていて良かった…と痛感することになったのです。
一生20代と同じ働き方ができるとは限らない
なぜ自分がいつまでも元気だと思っていたのか…20代の自分には体力の減少や病気になる可能性などを全く考えていませんでした。
労働時間を増やせばいいと思っていても、身体は徐々に衰えていきます。



出産後、30代に突入したあたりから体の不調がかなり増えました。
しかしフリーターは先ほども書いたとおり、出勤した分しか給料はもらえず、有給休暇や将来に備えられる退職金制度もありません。
体調を崩して休みがちになれば給料がそれだけ大きく減ってしまいます。
そのうえ社会保険料や年金は正社員と違って満額負担のため、支払い額は圧迫され続けるばかりです。
フリーターのままで自由にとにかくたくさん働いて正社員並みに稼ぐぞ!というのは、現実的でないことを想定しておきましょう。
結婚・離婚、妊娠・出産、離婚、身内の不幸など 人生を大きく変える出来事に備える
女性特有の出来事として妊娠・出産はキャリアに大きく影響してきます。
フリーターで結婚して旦那さんの扶養に入りパートで働く方が多いかと思いますが、物価高騰などの背景もあり、旦那さんの収入と奥さんのパート収入だけでは家計が厳しいというところも増えてきました。
やっぱりフリーターから正社員になりたいと思った時にはすでにアラサー…どうしようと悩み始める女性も多いです。
さらに小さなお子様がいる環境で、未経験からの正社員採用はかなり厳しい世界になってきます。
こういった背景を考えると、正社員経歴がない・資格も何もないままだといざ正社員で働きたいと思ってもなれなくなる可能性が大きくなるため、一生フリーターでいいや。と簡単に判断せず、早めに将来のリスクを想定し本当に今のままでいいのかよく考えておきましょう。



私もまさか自分がシングルマザーになるなんて考えてもみなかった…子供を抱えながらの正社員就職活動は本当に大変でした…
頼りにしている両親も、いつどうなるか分かりません。
親からの仕送りや、扶養に入っていて支払いを免除されているものが突然途絶えてしまうことも存分に考えられます。
自分ひとりで生計を維持していけるように、正社員になっておくことで備えておくことも大切です。



自分が歳をとったということは親も年をとっています。
支援が途絶える可能性も考慮しておかないとですね。
フリーターから正社員になるために私がやったこと
ハローワーク、転職サイト、転職エージェントの活用
いわゆる王道の転職活動と言われるものは基本的にすべておこなっていました。
ハローワークに通いながら、空き時間は転職サイトとにらめっこ。
転職エージェントも登録して、適職診断や面接のロールプレイングを受けてました。



ハローワークは独特な雰囲気があり苦手な人も多いですが、履歴書添削もしてくれるし、地元の企業を紹介してくれるので、職場のリアルな雰囲気も教えてもらえます。
20代は正社員になることはそこまで難題ではないですが、職歴がめちゃくちゃ多かったり、30歳を超えてしまった方は、あまり転職先に希望を出せない可能性もありえます。
とにかく早急に正社員になりたい人は、ジェイック就職カレッジをおすすめしています。
ほとんどの転職エージェントは20代後半ぐらいまでしか対象にしていないなか、ジェイック就職カレッジは35歳まで対象としていますので、応急処置としても無料会員登録をしておくとよいです。


パソコン関係の学習
正社員転職を成功させるにあたり、資格は先に取るべきでしょうか。という質問をよく見かけますが、私は転職活動時には資格取得はしていません。
その代わりに、パソコンの勉強はしました。
今の時代、パソコンを使わない仕事はほとんど見かけなくなりましたが、恥ずかしながら、私は27歳まで自分のパソコンを持ったことがなく、高校の授業で触ったことがある程度でした。



エクセルやワードは文字入力と装飾しかできないレベル…
この当時は何を夢見ていたのか、子どもとの時間も作るために、在宅のWEB関係に就くぞと意気込んでいましたね。
・マイノートパソコンの購入
・ブログ、WEBライティング
・WEBデザインのオンラインスクール
まずは必要経費と思ってマイノートパソコンを買いました。
そうは言ってもパソコンに慣れるためなので、最初からごりごりスペックのパソコンを買う必要はないです。
なんなら中古でも全然問題ないです。
私はHPのコスパ重視モデルを購入し、正社員になって稼げるようになったらカッコいいパソコン買うぞ!と思っていましたが、結局愛着も沸いて7年使っています。
パソコンを買ったらタイピングと文章力をつけるためにブログを始めて、クラウドソージングでWEBライティングの案件をもらいながら、パソコンスキルをつけていきました。
それと同時進行でテックアカデミーのWEBデザインオンライン講座の受講を開始。
すごく勉強にはなりましたが、後悔したこととして、WEBデザインよりもエンジニアの講座を受ければ良かったという点です。
結局のところ、動的ページも作成できるエンジニアスキルを合わせて習得しないと、よほどのセンスがない限りWEBデザイナーとしてやっていくのは厳しいのが現実でした。



テックアカデミーの講師にも静的ページしか作れないWEBデザイナーは実務で必要とされない。とはっきり言われたほどです…。
いま私が働いている会社でも、WEBデザインは素人が有料ツールを使って、それっぽい作品を作っていて成り立っていますが、エンジニアは属人化しやすく人数も少ないため、社内でも引っ張りだこ状態。
都会に比べ、IT技術の発展が遅れていて、地方であればあるほどエンジニアの需要は高まります。
小学生でもプログラミングを学ぶ時代だからこそ、もしWEB関係学習されたい方がいれば、エンジニアコースを受講するのがおすすめです。
【重要】自己分析と他己分析
最後に転職活動中に最もやってほしいこととして、自己分析と他己分析をあげます。
転職サイトや転職エージェントで他己分析や向いているお仕事診断などをしてくれることは多いと思いますが、自己分析は意外とできていない方も多いのではないでしょうか。
自己分析といっても、自分はダメだとか何も取り柄がないとかそういったネガティブな内容だけでは意味がありません。
自分の人生を幼少期から振り返る
まずは自分の人生を幼少期から思いかえしてみましょう。
幼少期はどんな子だったか、自分の家族に聞いてみるのもひとつの手です。
ネガティブな要素でも、プラスにはたらくこともあります。
ネガティブ | ポジティブ |
---|---|
人目が気になる→ すぐに病んでしまう→ 人と関わるのが苦手→ | 人の痛みが分かる 人相手でなければ才能発揮できる | 周りのことを気にかけてあげられる
自己分析なので、周りがどう思おうと関係ありません。
この時にしっかり自分に自信をつけることが大切です。
自己分析をした後は、自分の置かれている状況を冷静に判断します。
なぜこんな人生になってしまったのかと過去を悔やむのではなく、今のこの状況を変えるにはどう動くか、未来のビジョンに目を向け、とにかく行動にうつしましょう。



わたしもとにかく行動にうつすことを心掛けました。
クヨクヨしている時間がもったいない!何事にもチャレンジするぞ!という気持ちで正社員転職活動していました。
まとめ 少しでもフリーターから正社員になりたい気持ちがあるなら諦めないこと!行動あるのみ!
今回は私の体験談を元に、フリーターのままでいるリスクや正社員のメリットデメリットなどを書きました。
28歳での転職活動は他のマイナス要素も相まって大苦戦でしたが、正社員で就職できて本当に良かった、諦めないで良かったと思っています。
年齢を重ねるにつれ、フリーターから正社員への転職成功率は下がっていくばかり。善は急げです。将来のリスクを想定して、正社員で働くことのメリット、デメリットを理解したうえで、フリーターのままでいいのか、正社員になったほうがいいのか、ぜひ自分に合う選択をしてみてくださいね。